夜行バスで移動、宿泊費の節約になるのか?快適に過ごせるか?

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夜行バスとは、深夜の時間帯に走行する高速バスです。夜の8-11時頃に出発し、深夜の時間帯に走行、

または途中の休憩エリアで長時間停車し、朝の5-8時頃に目的地に到着するバスです。夜行バスは深夜の時間帯に目的地に移動するため、ホテルで1泊する必要がなく、その分の宿泊費を節約できます。ここでは、どの程度節約できるのか?ホテルの代わりとして利用できるのか?また、その快適性について書いていきます。

夜行バスはいくらかかる?どの程度節約できる?

具体例を上げて説明します。

区間運賃備考
東京→夜行バス→大阪2,300円~11,500円ホテル代はなし。
東京→昼行バス→大阪4,500円~9,000円ホテルに宿泊。+~5,000円~
東京駅→東海道新幹線
→新大阪→東海道線
→大阪駅
13,870円ホテルに宿泊。+~5,000円~
新幹線は自由席の料金を表示。

東京大阪間の高速バスを見ていきます。この区間は、東京駅と大阪駅を始めとして、都心と副都心の主要駅や高速バスのバス停、郊外の主要駅、ディズニーランドやディズニーシーといった施設にも停車します。そのため、両都市間には多くの高速バスが運行されていますが、複雑になるので特定のバスは指定しません。

比較対象として日中の高速バスと新幹線も比較します。日中に移動する場合は、目的地でホテルに宿泊する必要があり、宿泊費がかかります。ここでは、比較的安いビジネスホテル、5,000円のホテルに宿泊するものと仮定します。

圧倒的に夜行バスが安い

夜行バスの場合は2,300円~11,500円、昼行バスの場合は宿泊費を合わせて9,500円~14,500円、新幹線の場合は18,870円です。最安値と最高値を比較すると16,570円、昼行バスと比較すると3,000円~7,200円、最高値の高速バスと新幹線を比較すると7,370円差額です

言うまでもなく夜行バスが安くなります。やはり、ホテルの宿泊費が節約できるのが大きいです。また、夜行バス自体の料金も安いので、交通費自体も節約できます。

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快適性は?ホテルの代わりになる?

安いのがとても魅力ですが、正直なところ、夜行バスは快適とは言えません。

走行中は、長い時間座席に着席する必要があります。リクライニングシートを倒して横になることは可能ですが、完全に横になることはできません。防音もなく、高速走行中は走行音が響きます。走行中の車内は暗くなりますが、街灯や他の車の明かりで完全に暗くなりません。耳栓やアイマスクは必須でしょう。また、プライバシーはなく、3列シートであればともかく、4列シートになると隣の乗客と密に接する形になります。

夜行バスの車内は上の画像のような環境です。この環境で寝られるのか?というと難しいでしょう。

夜行バスの中には、上の画像のように、それぞれのシートが独立しており、カーテンで仕切れるバスもあります。長距離の夜行バスではこれが主流です。これなら、4列シートのバスよりも快適性が高いですが、それでも多少快適になる程度です。

また、夜行バスにはシャワーや浴室はありません。トイレはあります。そのため乗車する前か降車後に温泉や簡易シャワー施設を利用する必要があります。

これらを踏まえると、宿泊費節約としては良いですが、ホテルの代わりとして利用するには不十分です。夜はしっかり休みたいのであれば、ビジネスホテルやカプセルホテル、安いネットカフェなどを利用する方が良いでしょう。

次の日のことを考えてうまく利用するのであれば良い

夜行バスは、次の日のことを考えて利用する必要があります。例えば、旅行や出張の道中で、夜はすべて夜行バスにするのはお勧めできません。次の日に大事な用事があるとか、激しい運動をする、車を運転するといった場合は、前日にしっかり休んだ方が良いでしょう。しかし、旅行の最終日に家に帰るだけ、次の日は休みであるとか、実家に帰省するときに利用し、家に着いたら次の日は何しない、というのであれば問題ないと思います。

余談ですが、若ければ、次の日に多少無理しても問題ないという話もあります。夜行バスは若い人が多い傾向にありますが、若ければ、夜行バスで移動、次の日に観光や遊園地で楽しむいった行動もあまり問題ないのかもしれません。

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個室を備えた高速バスを利用する

夜行バスの中には、上記の問題を軽減するために、個室を備えたバスも存在します。座席はリクライニングシートなのですが、他の座席、通路とは完全にパーティッションで区切られ、プライバシーを確保することが可能な座席です。具体例を上げます。

区間料金
東京八重洲口→ドリームルリエ→大阪駅JR高速BT11,500円~17,500円

東京大阪間で運行されているドリームルリエは完全個室型の夜行バスです。料金は最安値で11,500円です。普通の夜行バスよりも値段は高くなります。夜行バスの場合は2,300円~11,500円、昼行バスの場合は宿泊費を合わせて9,500円~14,500円、新幹線の場合は18,870円ですが、それらと比較すると、最安値で予約できれば、新幹線との差額は7,370円です。差額は小さくなりますが、それでも安く移動できることに変わりありません。実際の座席の環境は、以下の画像になります。

画像は、西日本JRバスのサイトより引用

個室が利用できるバスは他にもあり、例えば以下のバスがあります。

  • リボーン(東京大阪間 11,500円~)
画像は、WILLERより引用。
  • マイ・フローラー(東京徳島間 16,200円~)

通常の4列シートや3列シートのバスよりも快適性は高いですね。もっとも、これでも完全に休めるのかと言えばその限りではありません。ホテルの方が快適なのは言うまでもありません。

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まとめ

まとめると、夜行バスは安いうえに、ホテルに宿泊する必要がなくなるので、宿泊を大きく節約できます。しかし、快適性の面ではホテルに大きく劣り、ゆっくり休めるかと言えばその限りではありません。夜行バスを利用するのであれば、そのデメリットを理解したうえで利用する必要があるでしょう。少しでも快適性を高めたいのであれば、完全個室の高速バスを利用するのも1つの手です。