仙台福島の移動（新幹線・高速バス・在来線）

仙台は東北地方の中心都市で、かつ宮城県の県庁所在地、政令指定都市です。福島は福島県の県庁所在地であり、福島県の北部に位置しています。両都市圏は約70km離れています。都市間移動としては短距離の移動になり、旅行だけでなく、通勤、通学でも移動が可能な距離です。移動手段には、新幹線、高速バス、在来線の3つがあります。それぞれを比較してみていきます。

東北新幹線

はじめに新幹線の移動です。東北新幹線やまびこを利用します。運賃は自由席で3,210円、移動時間は約30分です。途中駅は白石蔵王しかないので、各駅停車でも移動時間はあまり変わりません。福島駅には最速達列車である「はやぶさ」は停車しないので、「やまびこ」を利用します。運行本数は1時間辺り2～3本です。

新幹線には割引切符もあります。以下に一覧を掲載します。

この中で一番安いのはお先にトクだ値の2,470円、次が学生割引の2,940円です。JREPOINTはポイントを利用することで、グランクラスやグリーン席を自由席より少し高い値段で利用できるので、ポイントがたまっていて、少しぜいたくをしたいのであればよい選択肢でしょう。

高速バス

次に高速バスを見ていきます。両都市間は福島交通バスが運行しています。主に仙台駅と福島駅、福島側では東北自動車道に乗るまで複数のバス停に停車、仙台側では広瀬通りに停車します。運賃は1,400円、移動時間は約1時間10分、運行本数は多く約14本あります。

都市間移動の中では短距離の移動なので、バスの需要は多く、通勤通学にも利用されているようです。移動時間は渋滞により遅れることがありますが、この地域の場合、行楽シーズンでない限り、渋滞することは多くありません。また仙台側は高速のインターから中心部までは高規格道路を走行するので、一般道の走行時間はそれほど長くありません。バスによっては、時刻表よりも早く到着することもあります。

高速バスには定期券も販売しており、1カ月で39,600円です。単純に20日で割れば1日あたり1,980円（往復）です。

仙台福島間の高速バスを検索する

JR東北本線（在来線）

最後に在来線を見ていきます。東北本線の普通列車を利用します。運賃は1,340円、移動時間は1時間26分です。運行本数は1時間あたり1本～3本です。両都市間は朝夕を中心に直通列車が運行されており、乗り換えなしで移動できます。ただし、直通列車自体は多くなく、多くが白石を発着としているため、時間帯によっては乗り換えが必要になります。乗り換えが発生する場合、上記の移動時間よりも時間がかかります。

この区間には、かつて快速列車シティラビット（1時間17分で両都市を結ぶ）が運行されていました。しかし、現在では廃止されて普通列車に置き換えられています。在来線は以前よりも不便になってしまったのが難点です。

阿武隈急行を利用するルート

なお、在来線のルートには、福島から阿武隈急行を利用し槻木まで、そこから東北本線に乗り換えて移動するルートもあります。しかしながら、こちらは運賃こそ安く1,400円で移動できるものの、移動時間に1時間50分程度かかるため、都市間移動としてはお勧めできません。

まとめ

以上をまとめると、運賃が安いのは在来線、次が僅差で高速バス、移動時間では新幹線の圧勝です。

高速バスと在来線は似たような特徴を持ちますが、高速バスの場合、移動時間の不透明差はあるも、座席が快適で、着席できれば車内でゆっくり休めます。一方で在来線の場合、クロスシートではなくロングシートであることや、都市部近郊では混雑し着席ができないことがある点、乗り降りも頻繁にありますし、乗り換えがあると手間が増えます。また、バスよりも運行本数は少なく、移動時間が長くなることを考えると、在来線よりも高速バスの方が便利で快適だと思います。下記に、早見表を掲載しておきます。