徳島は徳島県の県庁所在地であり、徳島県の中心部、四国の東部に位置しており、大阪とは約150km離れています。ここでは両都市間の移動手段、高速バスとフェリー、鉄道についてそれぞれ比較していきます。
高速バス
大阪梅田・なんば・UIJ ⇔徳島・阪急高速バス⇔高速鳴門・松茂・徳島駅 | 4,100円 | 約2時間40分 | |
大阪駅・なんば・USJ・高速舞子 ⇔阿波エクスプレス⇔高速鳴門・松茂・徳島駅 | 4,100円 | 約2時間55分 | |
伊丹空港・大阪駅・なんば・三宮 ⇔海部観光⇔高速鳴門・松茂・徳島駅ほか 大野・小松島・阿南 | 3,600円 | 約2時間55分 | |
新大阪・大阪駅・UJS ⇔阪急高速バス⇔板野・土成・阿波ほか 脇町・美馬・三好・阿波池田BC・井川 | 3,700円~4,800円 | 約4時間 |
はじめに高速バスを見ていきます。高速バスは複数のバス会社が運行しており、全部で4社です。このうち阪急高速バスは徳島西部と大阪間を結ぶ便も運航しており、それ以外は大阪と徳島市および近郊を結んでいます。夜行バスは運行がありません。運賃は3,600円~4,100円、移動時間は約2時間40分~3時間です。運行本数は非常に多く、大阪徳島間に限定しても1日20本以上あります。
どのバスを利用するのが良いかですが、移動時間、運賃についてはいずれも大きな差はありません。唯一、通常運賃では海部観光のバスが安いので、安さだけを見ればこのバスが選択肢です。移動時間においては、いずれも大きな差はありません。差別化を図るのであれば、停車するバス停です。徳島バスは徳島側では鳴門公園と、石井、加茂名といった徳島市西部のバス停に停車するバスがあります。海部観光は伊丹空港、神戸の三ノ宮ほか、徳島南部の小松島や阿南に停車します。阪急高速バスの阿波池田行きは、徳島市には停車せず、徳島県西部の徳島自動車道沿いに停車します。これを踏まえると、運賃や移動時間よりも、自分が最も利用しやすいバスを利用するのが合理的でしょう。
上記のバスにはいずれも割引があります。割引の運賃は以下にあげます。
往復割引 | 学生割引 | 回数券 | 早割 | Web割引 | |
徳島・阪急高速バス | 7,380円 (片道3,690円) | 3,280円 | 14,760円 (片道3,690円) | 3,280円 (7日前) | 3,280円 |
阿波エクスプレス | 〃 | 〃 | 〃 | 設定なし | 設定なし |
海部観光 | 設定なし | 2,700円 | 設定なし | 2,800円 (1日前) | 3,300円 |
阪急高速バス (阿波池田方面) | 8,700円 (片道4,350円) | 3,840円 | 4枚綴りで普通運賃から 1,400円~1,800円引き | 設定なし | 設定なし |
これらのうち最も安いのは、海部観光の学割2,700円、次いで早割1日前購入の2,800円です。
南海フェリー・南海電鉄
大阪駅⇔大阪環状線⇔今宮 ⇔南海特急サザン⇔和歌山市駅 ⇔南海鉄道⇔和歌山港 ⇔南海フェリー⇔徳島港 ⇔南海F線(バス)⇔徳島駅 | 3,800円 | 約4時間40分 |
次にフェリーを利用した移動について見ていきます。この場合、和歌山まで南海電鉄を、徳島までフェリーを利用し、徳島ではバスを利用して徳島駅まで行きます。運賃はすべてを合わせて3,800円、移動時間は約4時間40分です。この移動ルートの特徴としては、乗り換えが複数回あることです。大阪駅を起終点とすれば、特急に乗り換えるために今宮で乗り換える必要があります。ただし、難波駅を起終点とするのであればその限りではありません。
高速バスと比較すると、運賃はそれほど高くないものの、移動時間ではこちらが圧倒的に不利です。特にフェリーでの移動時間がかかることや、乗り換えの回数が多いことが問題です。高速バスの渋滞による遅れを考慮しても、こちらの移動時間がかかります。これは南海電鉄沿線、もしくは関西空港を起終点にしても同様です。距離的にはこちらの方が短くなりますが、移動時間でみると大阪や難波まで出て高速バスを利用するか、関空からは乗り換えのない高速バスを利用した方が速くなります。フェリーの航行時間は2時間10分ほどですが、それがネックになるのでしょう。速くに目的地に着きたいのであれば、高速バスが良いでしょう。
南海フェリーには割引切符があり、フェリーと南海特急を合わせた「とくしま好きっぷ」2,500円があります。この切符は南海本線の沿線沿いであれば、どの駅からも利用できます。大阪側の在来線(JR)と徳島側の路線バスは含まれないので、別に運賃が必要になります。
新幹線と特急、岡山経由は選択肢に入らない?
ちなみに新幹線を利用したルートはどうでしょうか?こちらも見ていきます。
大阪駅⇔東海道線⇔新大阪駅 ⇔山陽新幹線⇔岡山駅 ⇔特急うずしお⇔徳島駅 | 10,550円(自由席) | 約3時間50分 |
このルートの場合、運賃が10,550円になり高速バスよりも高くなるうえに、移動時間は高速バスよりも遅いのが難点です。割引切符などを利用してもこちらの方が高くなります。そのため、このルートは選択肢には入りません。鉄道が選択肢になるのは、起終点が阿波池田(徳島西部)の場合です。高知行きの特急南風の停車駅になるからです。
大阪駅⇔東海道線⇔新大阪駅 ⇔山陽新幹線⇔岡山駅 ⇔特急南風⇔阿波池田駅 | 8,940円(自由席) | 約2時間35分 |
阿波池田駅が起終点の場合、運賃は8,940円、高速バスとの差は約4,000円高くなるも、移動時間は2時間35分で、高速バスよりも約1時間30分速くなります。
まとめ
以上をまとめると、運賃と移動時間、運行本数とともに高速バスが圧倒的に便利で安くなります。南海フェリーは割引切符を考慮すると、辛うじて選択肢には入るものの、移動時間がかかります。新幹線の岡山経由は選択肢には入りません。起終点が阿波池田の場合は、鉄道も選択肢に入ります。以下に大阪徳島間の早見表を掲載しておきます。
移動手段 | 通常運賃 | 割引運賃 | 移動時間 | 備考 |
高速バス | 3,600円 ~4,100円 | 2,700円 ~2,800円 | 約2時間55分 | 割引は南部観光の学割と早割1 |
南海フェリー・特急 | 3,800円 | 2,500円+ | 約4時間40分 | 割引はとくしま好きっぷ |
新幹線岡山経由 | ~10,550円~ | ———– | 約3時間50分 |