大阪松山の移動(鉄道・バス・飛行機)

四国への移動
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松山市は愛媛県の西部に位置する県の県庁所在地です。大阪との都市間は約320km離れており、かなりの距離があります。ここでは新幹線と特急、高速バス、飛行機の格安航空と、フェリーの4つの移動手段についてそれぞれ比較していきます。

新幹線・特急しおかぜ


大阪⇔東海道線⇔新大阪
⇔山陽新幹線⇔岡山
⇔特急しおかぜ⇔松山
自由席:12,210円
指定席:13,590円
グリーン席:19,520円
3時間48分
(最速)
*移動時間は乗り換え、待ち時間も含めて時間を表示。

はじめに鉄道を見ていきます。大阪から岡山までは新幹線、岡山から松山までは特急しおかぜを利用します。大阪市内を起終点とする場合は、新大阪までの在来線も含みます。運賃は自由席で12,210円、移動時間はのぞみ号を利用した場合、約3時間50分かかります。こだま・ひかりを利用した場合は、4時間以上かかることがあります。移動時間のうち大部分は特急での移動が占めます。運行本数は多く、山陽新幹線は1時間辺り3本~6本、特急も1時間1本あります。このルートは最低でも乗り換えが1回あり、大阪側も含めると2回乗り換えます。

この区間には下記の割引切符が利用できます。主にJR四国が販売するサービスがあります。

割引サービス運賃備考
バリ得四国指定席:
11,000円~12,900円
新大阪発のみ
松山・広島割引切符自由・指定席:17,500円
(片道:8,750円)
4日間有効。
乗り換え制限なし。
関西・福岡発のみ
こだま指定席往復切符指定席:13,180円
(片道:6,590円)
2名以上から利用可能
松山発大阪市内着、e5489
阪神往復フリーきっぷ指定席:18,500円
(片道:9,250円)
新幹線・特急と阪神圏の在来線4日間乗り放題、四国発
阪神往復フリー切符(土日2日)指定席:17,410円
(片道:8,705円)
新幹線・特急と阪神圏の在来線乗り放題、四国発
阪神往復フリーしおかぜ
・南風グリーンきっぷ
指定席:22,450円
(片道:11,225円)
*特急はグリーン席
新幹線・特急と阪神圏の在来線乗り放題、四国発
学割自由席:10,750円
指定席:12,130円
グリーン席:18,060円
学割証明必要

この中で一番安いのは、こだま指定席切符の片道6,590円、次が阪神往復フリー切符(土日限定)の片道8,705円、フリー切符(平日)の9,250円の順です。これらは松山及び今治間の駅発限定です。大阪側の場合、広島・松山割引切符の8,750円(片道)、次がバリ得四国の11,000円です。松山・広島割引切符は周遊きっぷとなるので、扱いが特殊です。青春18きっぷと似たようなものであり、単に都市間の移動のみであれば向きません。広島・松山を途中下車しながら観光するのであれば、コストパフォーマンスは高いででしょう。

バリ得四国を検索する

高速バス

大阪・新大阪・USJ・千里・宝塚・西宮
⇔伊予鉄・阪急バス⇔川内・道後温泉・松山
7,500円約5時間30分
〃(夜行便)23時発6時着
大阪駅・なんば駅・USJ・三宮・舞子
⇔松山エクスプレス⇔徳島道沿線
・川内・松山IC・JR松山駅(特急便あり)
約6時間
〃(ドリーム松山、夜行便)23時発6時着
ウィラー大阪・USJ・三宮
⇔ウィラーエクスプレス⇔松山一番町
5,100円
~6,300円
23時発6時着
*上記以外にも複数の停車駅あり。松山は松山市駅を表示。上記バスはいずれも、京都駅に停車。

次に高速バスを見ていきます。高速バスには複数の便があり、全部で4社が運行しています。運賃はウィラーエクスプレスを除けば7,500円から、最安値はウィラーの5,100円、移動時間は5時間30分~6時間です。夜行便については夜の23時発で朝6時着です。運行本数はとても多く、1日20便以上あります。

値段についてはウィラーエクスプレスが安いものの、それ以外はすべて同じです。違うのはバスの停車駅であり、それが移動時間にも影響しています。伊予鉄と阪急バスは中国道沿いのバス停、千里ニュータウンと八幡浜方面へ向かうバスがあります。一方でJRの松山エクスプレスは、難波、神戸に停車します。このバスは、途中の徳島道沿線の板野・土成・脇町・三好、また三島川之江ICにも停車します。複数のバス停に停車するため、移動時間が6時間を超えます。これらを踏まえると、自分の出発、目的地から便利なバスを利用するのが良いでしょう。

この区間は夜行バスも複数運行されており、とりわけ最安値のウィラーエクスプレスは夜行バスです。夜行バスは車内で1泊する形になるので、ホテルの宿泊費も節約できると考えると、コストパフォーマンスが高くなります。

下記はそれぞれの高速バスの割引運賃です。

伊予高速バス・阪急高速バス松山エクスプレスウィラーエクスプレス
回数券なし24,200円
(片道6,050円)
なし
往復割引13,500円
(片道6,750円)
12,100円
(片道6,050円)
なし
ネット割6,000円6,000円(早割5)なし
学割6,000円6,000円5,000円~6,200円

ウィラーの学割5,000円が安いですが、それ以外のバスの割引では、7,500円から6,000円台まで安くなります。

大阪徳島間の高速バスを検索する

格安航空券(飛行機)伊丹経由

大阪梅田⇔空港バス⇔伊丹空港
⇔ANA・JAL⇔松山空港
⇔リムジンバス⇔JR松山駅
大阪バス:650円
航空券:
~9,140円~
松山バス:800円
合計:10,590円~
大阪バス:30分
飛行機:50分
松山バス:25分
合計:2時間40分
*移動時間は待ち時間と、乗り換えの時間を含めたい時間を表示。待ち時間は+1時間を計算。航空券の価格は変動あり。

次に飛行機での移動(伊丹空港発着)を見ていきます。この場合、JALおよびANAを利用します。料金は最安値の格安航空券で9,140円から。最安値でなくとも12,000円台の航空券が多く見られます。移動時間はすべてを含めると約2時間40分程度です。運行本数は1日8便、朝と夕方に集中しています。

飛行機のメリットとしては、移動時間が短い点が挙げられます。飛行機の航行時間は50分ですし、すべてを含めても鉄道より速くなります。上記はある程度余裕を持って移動した場合ですが、待ち時間を短くすれば、もしくは最低限にするのであれば、2時間30分以下に短縮できるでしょう。難点としては乗り換えが3回ある点です。もっとも、目的地が空港周辺(伊丹、箕面など)であれば、こちらの方が便利でしょう。空港からレンタカーを利用するのであれば、駅までの移動は関係ないので、こちらの方が良いケースもあります。

なお、かつてはLCCのジェットスターが関空便を運航していましたが、現在は運休となっています。

大阪松山間の航空券を調べる

ツアー(JR・航空券+ホテル)

新大阪⇔山陽新幹線⇔岡山
⇔特急しおかぜ⇔松山
ツアー価格:
25,900円~
個別に申し込んだ場合:
交通費:12,210円x2
ホテル:5,000円~
合計:29,420円~
*ホテルはビジネスホテル5,000円に1泊宿泊するものとして仮定。

次にツアー(JR)を見ていきます。このツアーは新幹線と特急の往復運賃とホテル代が含まれています。ツアーは26,000円台からあり、最安値と比較すると、個別に申し込んだ場合に比べて3,520円安くなります。この価格は新大阪駅までの在来線の運賃は含まれませんが、それでもこちらの方が安くなります。ツアーのメリットとしては、ホテルと切符が一緒に予約ができる点で、それぞれ個別に予約する手前が省けます。

大阪松山間のツアーを検索する(鉄道)

大阪松山間のツアーを検索する(航空券)

フェリー(オレンジフェリー)

大阪(西梅田)⇔メトロ⇔大阪南港
*住之江公園で乗り換えあり。
⇔オレンジフェリー⇔東予港
⇔東予港線バス(予約必要)
⇔松山駅
*松山市駅・松山IC・川内ICにも停車
メトロ:340円
フェリー:8,200円~
バス:1,250円
合計:9,790円~
フェリーは夜22時発
6時着、バスで7時に到着
フェリーは部屋のタイプ、連休、休日によって運賃が変動あり。

最後にフェリーを見ていきます。この場合、東予港経由のオレンジフェリーを利用します。かつては、大阪大分間のさんふらわあを利用する手段もありましたが、松山港に寄らなくなったので、これが唯一のルートになりました。運賃はすべてを合わせると9,790円。フェリーの等室を高いものにすれば、もう少し高くなります。移動時間は約10時間程度ですが、夜10時頃に出発して朝に到着するので、実質夜行バスと同じです。

このルートの場合、乗り換え回数が4回になるのが難点になるものの、フェリーで1泊する形になるので、それ自体はあまり苦にならないと思われます。フェリーでは、食事、温泉施設もあり、夜行バスと異なり完全に横になれるため、実質ホテルに泊まっているのと同じ快適性を得られます。これを踏まえると、宿泊費も節約でき、さらに安い運賃で移動できるため、全ルートの中では一番コストパフォーマンスが高いと思われます。

まとめ

以上をまとめると、交通費が一番安いのは高速バス、宿泊費とのコストパフォーマンスも含めるとフェリー、夜行バスの順になります。特にフェリーに関しては、圧倒的にコストパフォーマンスが高くなります。移動時間については飛行機、次いで新幹線と特急になります。以下に早見表を掲載しておきます。

移動手段通常運賃割引運賃移動時間備考
新幹線
+特急
12,210円6,590円3時間48分~割引運賃は、
こだま指定席往復切符
高速バス5,100円
~7,500円
5,000円
~6,000円
5時間30分
~6時間
割引運賃は、学割、往復
ネット割引など
飛行機~10,590円~2時間40分
ツアー7,950円~3時間48分通常運賃は、片道運賃で計算
ホテル代を5000円引いた数値
フェリー9,790円~夜10時発
朝7時着
宿泊費を含んだ料金
通常運賃はすべての合計、および自由席の料金を表示。