ここでは岡山駅から松山駅までの移動手段について比較していきます。岡山駅は新幹線が停車する駅でもあり、本州各地から乗り換えで、四国、松山方面へ向かう乗客も多いと思います。ここでは特急しおかぜと、高速バスの2つについて比較していきます。
JR特急しおかぜ(瀬戸大橋線経由)
岡山駅→JR特急しおかぜ→松山駅 | 運賃:自由席6,820円 指定席7,350円 グリーン車11,010円 移動時間:2時間53分 |
岡山駅から松山駅までは、乗り換えのない特急しおかぜが1時間辺り1本運行されています。自由席特急料金と合わせて6,820円、約3時間で移動できます。この間の距離は約215kmですが、途中複数の駅に停車駅に移動するため時間がかかります。鉄道は岡山松山以外にも、児島・今治、伊予北条にも停車するほか、途中の各主要都市(川之江・伊予三島・新居浜など)にも停車します。表定速度は約83k/hです。鉄道ではこの移動手段が最速手段です。しおかぜの割引切符には以下の切符があります。
岡山指定席往復切符 | 9,400円 | 松山~伊予北条から岡山駅への移動 片道1回辺り4,700円 |
岡山週末指定席往復切符 | 8,640円 | 松山~伊予北条から岡山駅への移動 片道1回辺り4,320円 |
岡山自由席トク割回数券 | 16,800円 | 4枚つづり、1枚辺り4,200円。 |
松山観光切符 | 8,640円 | 岡山発4日間有効。片道4,320円。 |
eきっぷ(グリーン席) | 10,480円 | グリーン席特急券6,080円。 |
上記往復切符および回数券の利用が一番安い移動方法です。最も安いのは、週末往復切符と松山観光切符の片道4,320円です。往復料金8,640円でも、片道の指定席切符7,350円と1,290円の差額しかありませんので、とてもコストパフォーマンスの良い切符です。なお、往復切符の起点は松山~伊予北条間の駅からになるので、四国から岡山へ往復する方限定の切符です。逆ルートの場合は、e5489の松山観光切符を利用する必要があります。これは回数券も同じです。京阪神から新幹線で岡山までくる場合は、新幹線料金も含めた割引の切符があるので、そちらを利用するのが良いでしょう。
ツアーを利用した鉄道での移動
次に旅行会社のツアーを利用したものを見ていきます。これは、ホテルとセットになったツアーを利用する方法です。新幹線もしくは、特急の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用できます。具体例をあげてみていきます。
岡山駅⇔特急しおかぜ⇔松山 (ホテル1泊以上あり) | 15,700円~ | 別々に予約した場合 鉄道:6,820×2=13,640円 ホテル:5,000円~ 合計:18,640円~ |
ツアーには特急の鉄道運賃とホテル1泊以上分の料金が含まれます。ホテルは最安値で5,000円程度と仮定します。最も安いプランを利用すると15,700円程度、差額を見ると2,970円程度安くなります。プランは下記サイトの一例をあげたものですが、価格が安くなるだけでなく、ホテルと合わせて予約できるので、別々に予約・購入する手間が省けるのもメリットです。
高速バス
岡山駅・倉敷⇔マドンナエクスプレス ⇔川内・松山駅・松山市駅 | 運賃:4,800円 移動時間:約3時間25分 |
次に高速バスを見ていきましょう。両備バス・伊予鉄道・JR四国バス・下津井電鉄が運行するマドンナエクスプレスがあります。運賃は4,800円と特急よりも2000円以上安くなります。往復切符や回数券、学生割引もあり、それらを利用すればさらに安くできます。移動時間は約3時間30分かかります。一方で、運行本数は1日4本とそれほど多くありません。このバスは岡山と倉敷、松山とその近郊でバス停に停車します。倉敷では、瀬戸中央自動車道にあるバス停に、松山では川内、松山インターに停車し、伊予鉄の松山市駅にも停車します。出発地・目的地がバス停近辺の場合は、特急を利用するよりもバスを利用した方が速く乗り換えなしで移動できます。
割引 | 購入価格 | 1回利用辺りの料金 |
往復割引 | 8,640円 | 4,320円 |
学生割引 | 4,080円 | |
回数券 | 16,800円 | 4,200円 |
まとめ
以上をまとめると、単純に交通費が安いのが高速バスの4,800円です。これは、往復切符や割引切符を利用すればさらに安くなります。しかし、松山を出発とするのであれば、鉄道の回数券や往復切符を利用することで、片道あたり4,200円~4,700円となり、高速バスの通常運賃よりも安くなります。移動時間は約30分程度の差があり、移動時間を短くしたい人は鉄道を利用するのが良いでしょう。松山を出発とするのであれば、鉄道の往復切符や回数券がコスト・時間のパフォーマンスが一番良いでしょう。一方で、双方で停車駅、バス停が違います。今治・伊予北条が起終点であれば鉄道、松山都市圏の東側にある川内の場合、高速バス、松山市駅に乗り換えなしで行き来したいのであれば、高速バスが良いでしょう。
移動時間比較早見表
通常運賃 | 最安値運賃 | 移動時間 | 備考 | |
特急しおかぜ | 6,820円 | 4,200円 | 2時間53分 | 最安値は松山発の 自由席回数券1回辺りの運賃。 |
ツアー | 5,350円 | 2時間53分 | 通常運賃は、ホテル代を‐5,000円差し引き片道運賃で計算 | |
高速バス | 4,800円 | 4,200円 | 3時間25分 | 学割の4,080円は除く。 左記運賃は回数券1回辺りの運賃。 |