ネットカフェはホテル代わりとして利用できるか?宿泊費の節約

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インターネットカフェは、外出中にパソコンでインターネットができるお店です。インターネットだけでなく、漫画が読み放題、飲み物飲み放題が基本です。ソフトクリームが食べ放題のお店もあります。24時間運営しているお店も多いため、ネットカフェで1泊過ごすことも可能です。ここではネットカフェをホテルの代わりとして利用できるのか?また、宿泊費は節約できるのか?快適に過ごせるのか?という点について書いていきます。

ネットカフェをホテルの代わりにすることは可能、フラットルームとシャワーを利用

ネットカフェの中には、フラットルーム、寝られるスペースを設けたお店が多くあります。フラットルームは、基本プライバシーが確保されており、その中には、完全個室で、鍵付きの部屋が利用できるお店もあります。食事は用意されたメニューから注文できますし、シャワー、コインランドリーが利用できるお店もあり、就寝に必要なブランケット、枕も利用できます。つまり、最低限、宿泊するには十分の施設、サービスが設けられており、ホテルの代わりとして利用することは可能です。

料金はいくら?ホテルと比べるとどちらが安い?

ホテルの代わりになるとして料金はどうなのか?全体的な傾向としては、ネットカフェの方が安くなりますが、店舗や利用時間などによって異なります。ここでは快活CLUB(全国に店舗を展開するネットカフェ)の例を上げて比較していきます。

快活CLUBで宿泊する場合

料金はお店ごとに多少異なります。ここでは京都の新堀川店を例に上げます。夕方の5時にチェックインし、朝の8時チェックアウトすると仮定します。この場合、15時間パックを利用します。宿泊する場合、鍵付きの完全個室か、ブース席(仕切り板と扉で仕切られた個室)のいずれかを利用することになるので、料金は3,410円か5,170円です。シャワーは基本無料です(一部有料のお店もあり)。休日は+220円加算されます。初めての利用の場合、入会金370円がかかりますが、アプリを利用することで無料にできます。一方で、学生の場合、学割を掲示すると席の料金が10~20%安くなります。20%安くなると仮定すると2,728円か4,136円です。

それらを踏まえると、価格の幅は2,728円~6,580円です。

普通のホテルに宿泊する場合

ホテルの場合は値段の幅が大きく、安いホテルで3,000円台、高ければ数万円です。般的なビジネスホテルの場合は4,000円~8,000円程度、良いホテルになれば10,000円程度です。

ネットカフェがあるホテルを検索。

普通のホテルと比べると、そこまで安くならない

1泊するのであれば、それほど安いというわけでもありません。安いブース席であれば3,000円台ですが、個室を希望する場合は5,000円台です。ホテルの中でも安いホテルは4,000円~5,000円で宿泊できます。~時間パックのような時間制限がありませんので、例えば、チェックインが4時でチェックアウトは10時でも、値段は変わりません。しかし、上記ネットカフェの場合、18時間パックにすると、4,040円~5,990円となり、値段が高くなります。また、ホテルの場合、シャワーや浴室に追加料金がかかることはありません。さらに、ホテルによっては、朝食代も宿泊費に含まれていることがあります。

一方でホテルでは、都市部に駐車場を併設している場合、駐車料金を追加で払うことがあります。ネットカフェの場合、郊外にあるお店の駐車場は無料ですが、都市部の場合はそもそも駐車場がなく、別の有料駐車場に停める必要があります。

料金備考
ネットカフェ
快活CLUB
15時間パック
:3,410円~5,170円
シャワー、入会金などで追加料金の可能性あり。
飲み物飲み放題。駐車料金で追加料金の可能性あり。
安いビジネスホテル:4,000円~8,000円シャワーは無料。朝食込みのプランもあり。
駐車料金で追加料金の可能性あり。

要するに場合によっては、安いホテルに宿泊するのと、料金はほとんど変わらないということです。

短時間の利用であればネットカフェの方が安い

一方で、短時間の利用であれば、ネットカフェの方が安くなります。例えば夜の10時にチェックインし、朝の7時にチェックアウトする場合、9時間パックが適用ですが、この値段は上記の場合、2,310円~3,430円です。ホテルで同じ時間利用しても、1泊の宿泊料金がかかります。例えば、宿泊料金が5,000円で9時間しか滞在しないのであれば、ネットカフェの方が安くなります。

料金
ネットカフェ
快活CLUB
9時間パック
:2,310円~3,430円
安いビジネスホテル:4,000円~8,000円

ナイトパックを利用すると長時間滞在でも安くなる。

お店によっては、ナイトパックの特別料金を設けているお店もあります。これは夜間の時間帯のみの利用で、料金が安くなるプランです。上記の場合、12時間ナイトパックがあり、9時間パックと同じ2,300円~3,430円です。ナイトパックは20時~4時の間に入店すれば利用できるので、例えば夜8時にチェックインして、朝の8時にチェックアウトするのであれば、同じ時間を安いビジネスホテルで滞在するよりも安くなります。

料金
ネットカフェ
快活CLUB
12時間ナイトパック
:2,310円~3,430円
安いビジネスホテル:4,000円~8,000円

要するに、宿泊施設に滞在する時間が短い、夜の時間帯にチェックインするのであれば、ネットカフェを利用した方が安くなります。

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快適性はホテルと比べると低い

快適性はどうでしょうか?残念ながら、ゆっくり休めるか?と言われるとその限りではありません。ネットカフェの個室は、下の画像のようにスペースが広くありません。画像はフラットスペースではないので横になれません。フラットのスペースでもこの広さと同じなので、これで、ゆっくりくつろげるか?と言われるときついと思います。

薄い壁と周囲の音、スペースの明るさなど…

次項で説明する完全個室はその限りではありませんが、ネットカフェのブース席は、薄い壁で仕切られたスペースがほとんどです。そのため、周囲の音と自分の音は筒抜けです。隣にうるさい客がいれば寝られません。また、ブース席の場合は、天上のライトが常に明るい状態です。そのため、完全に暗くできず、目隠しをする必要があります。

このほか、利用できるブランケットや枕などは、ホテルのものと比べると質は良くありません。さらにフラットスペースの床も、ホテルのベッドと比べると質は悪く、横になって快適に寝られるものではありません。

要するに、ホテルのように宿泊を前提とした造りにはなっておらず、快適性は良くないということです。

セキュリティやプライバシー面の問題

ネットカフェの場合、セキュリティ面でも問題があります。一般的なブース席の場合、鍵付きではないのでブースを離れた時に盗難のリスクがあります。

プライバシーに関しては、最低限確保されているものの、周囲に自分の音は筒抜けです。また、ブース席の中には、そもそもドアがない、ドアがあっても透明なプラスチックで、ブース席中が丸見えの席もあります。

宿泊を前提とした?快活CLUBの鍵付き個室

画像は快活CLUBより引用

快適性の面では、決して良いとは言えないネットカフェですが、快活CLUBでは、完全個室、防音の鍵付き個室プランがあります。個室ビデオの部屋と同じような感じですね。このプランは、通常のプランに比べると高く予約制ではあるのですが、これを利用することで、上記の問題を解決できます。

まとめ

以上をまとめると、ネットカフェは宿泊で必要なものを最低限備えているため、ホテルの代わりとして利用できます。料金は短時間であれば安く、長時間の滞在であればホテルとさほど変わりません。しかし、快適性の面でみるとホテルに比べて劣り、人によっては快適に過ごせるとは言えない環境です。快適性が不安であれば、快活CLUBの完全鍵付き個室を利用するのも良く、この個室であれば、ブース席よりも快適に過ごせます。