大阪広島の移動（山陽新幹線・高速バスを比較）

大阪市と広島市は約350kmの距離があり、東京仙台間とほぼ同じ距離があります。この区間には山陽新幹線・昼行高速バス・夜行バスの3つの移動手段があります。ここではそれら3つの移動手段について比較していきます。これ以外に在来線での移動もありますが、移動に時間がかかりすぎるので省略します。上記を大まかに比較すると、以下のようになります。

運賃：　夜行バス≦高速バス＜新幹線

移動時間：新幹線＜高速バス＜夜行バス

山陽新幹線

大阪駅⇔東海道線⇔ 新大阪駅⇔ 山陽新幹線⇔広島駅

グリーン車：13,880円 指定席：10,220円 自由席：9,890円

のぞみ みずほ・さくら　約1時間45分 ひかり　　　　　約1時間54分 こだま　　　　　約2時間27分

山陽新幹線を利用するケースを見ていきます。大阪駅を起終点とすると、大阪新大阪間は在来線、新大阪広島間が新幹線を利用することになります。通常料金は自由席の9,890円が最安値になります。上記料金は、下記の割引切符を利用することで更に安くすることができます。

料金の幅は7,100円～14,060円になります。この中で一番安いのはバリ得こだま・ひかりの7,100円、次が2人以上が利用可能のこだま指定席切符7,810円になります。なお、バリ得は新大阪～広島間のみですが、こだま指定席切符は大阪市内～広島市内間の在来線も含みます。そのため在来線を利用するのであれば、どちらも同じくらいの値段になります。

移動時間は最速ののぞみ・みずほ・さくらで約1時間45分になります。広島駅はすべての列車が停車するので、最速列車を利用するのが望ましいです。運行本数は、1時間辺り5～6本あり充実しています。時間の融通はかなり利きやすいと思います。座席は、混雑期でなければ座りやすいと思いますが、関西圏は利用者が多いので座れないこともあります。混雑していた場合、停車駅で降りた乗客が利用していた座席を確保するのが良いでしょう。

新幹線+宿泊パックツアー・バリ得こだま・ひかりを利用する

大阪もしくは広島で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も有効です。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用することができます。具体例をあげてどの程度安くなるのか？見ていきます。

新大阪駅～山陽新幹線 ～広島駅（往復・ホテル1泊）

すべて込み 14,200円～

別々に予約した場合 新幹線：9,890円ｘ2 ホテル：5,000円～ 合計：24,780円

ホテルは約5,000円と仮定します。安いツアーであれば、14,200円からあり、すべて込みの場合と比べると10,580円安くなる計算になります。なお、上記の価格は新幹線とホテルのみの価格なので、在来線や広電を利用する場合は別途運賃がかかります。ただし、それら自体大きな額ではないので、ツアーの方が安くなることに変わりありません。

大阪広島のツアー検索

バリ得こだま・ひかり

また、日本旅行が販売しているバリ得こだま・ひかりという格安切符も利用できます。これは新大阪・新神戸⇔中国地方の各駅間で利用できる日本旅行のツアー商品で、1人利用可、座席指定可能、前日まで購入可能な、通常価格よりも大幅に安い切符です。価格は新大阪広島間は7,100円になります。自由席の切符が約10,000円なのを考えると、かなり安い切符です。のぞみ号は利用できませんが、こだまを含めひかり号も利用できるため、安く速く移動できる切符としてコストパフォーマンスが高いです。下記に広島とその周辺の駅と新大阪駅間の価格を掲載します。

大阪広島のバリ得こだま・ひかり検索

高速バス（昼行バス）

	梅田タワーBC⇔神戸⇔ さくら高速バス⇔広島駅北口	3,400円 ～5,800円	約6時間10分
	ウィラー大阪梅田⇔ ウィラー⇔広島駅北口・広島BC （一部八丁堀に停車）	3,500円 ～3,800円	約5時間50分
	大阪駅⇔JR西日本バス青春昼特急 ⇔広島BC・広島駅新幹線口 （一部中筋駅に停車）	3,100円 ～6,300円	約5時間5分

次に日中に運行する高速バスを見ていきます。高速バスは3社が運行しており、いずれも大阪駅、梅田～広島駅間を運行しています。料金は最安値で3,000円台、高いものだと6,000円台になります。比較的ウィラーエクスプレスの運賃が安いですが、日によって大きく変動することがあります。なお、ネットの早割を利用することで運賃は安くすることができます。移動時間はJRバスが5時間5分と一番短く、一番長いのはさくら高速バスの約6時間10分です。さくら高速バスは途中神戸にも停車するので、ほかのバスよりも乗車時間が長くなります。なお、移動時間は渋滞の有無でこれよりも長くなることがあります。平日や、交通量の少ない時間帯は比較的遅れがなく、定刻通りもしくはそれよりも早くに到着できますが、土日や行楽シーズンは渋滞で遅れる可能性があります。

上記を比較すると、停車駅に大きな違いはないのですが、さくら観光バス以外は広島バスセンターにも停車するので、宮島や原爆ドームが目的地の場合は、バスセンターに停車するバスを利用するのが良いでしょう。なぜなら、バスセンターと平和記念公園はすぐ近くにありますし、バスセンターを降りてからすぐの場所に広電の停留所もあるからです。広島駅の場合、平和記念公園へは距離があります。もっとも、宮島へ行くのであれば広島駅から山陽本線を利用する方法もあります。一方で、単純に移動時間を短くしたければ青春昼特急が良いでしょう。運賃の安さ、予約サイトで比較して安いものを購入するのが良いと思います。

大阪広島間の高速バスを検索する

高速バス（夜行バス）

	桜島駅・梅田タワー ⇔さくら高速バス⇔広島駅北口	3,500円～6,600円	22時発5時着
	USJ・難波・梅田 ⇔JAMJAMライナー⇔広島駅南口	3,300円～4,000円	23時発7時着
	大阪駅前・三宮⇔ 近鉄バス⇔広域公園前・大竹IC （五日市IC付近）	4,700円～8,400円	21時発5時着
	USJ・ウィラー梅田・三宮⇔ 広島大学・広島駅北口・広島BC	3,300円～4,200円	23時発6時着
	大阪駅⇔ドリーム号⇔ 西条駅・広島大学・中筋駅 広島BC・広島駅新幹線口	4,500円～9,000円	23時発6時着

最後に夜行バスを見ていきます。夜行バスは全部で5社が運行しています。値段の幅は3,300円～9,000円となります。運賃ではウィラーエクスプレスとＪＡＭＪＡＭライナーが安いです。

比較すると、それぞれのバスによって停車駅や発車時刻・到着時刻が異なります。近鉄バスは比較的早く夜9時発で翌朝の5時につきます。一方で、JAMJAMライナーは11時発で朝の7時と遅い時間帯に到着します。バス車内で一泊する形になるので、いずれもホテル代を節約することができます。

バス停に関しては、近鉄バス以外は、広島駅と大阪駅及び梅田発着なので大きな差異はありません。近鉄バスは山口方面への高速バスになるため、広島には五日市ICを降りてすぐ先の広域公園前バス停と、大竹ICのみしか止まりません。そのため、広島市内が発着あればこのバスは不便です。ウィラーとドリーム号は、広島大学及び西条駅に停車しますが、これらは東広島市になります。そのため、東広島が発着であればこのバスは便利でしょう。関西側は、ウィラーとJAMJAMライナーがUSJ（大阪ユニバーサルスタジオジャパン）に停車します。また、JAMJAMライナーは難波にも停車します。なお、広島BC（バスターミナル）に停車するのはこれらのうち、ウィラーとドリーム（JR）になります。広島記念公園へ行くのであればこれらバスが便利でしょう。

夜行バスを総括すると、自分の出発地・目的地で一番便利、かつ安いバス、利用しやすい時間帯のバスを選択するのが良いでしょう。

大阪広島間の高速バスを検索する

まとめ

以上をまとめると、運賃で一番コストパフォーマンスが良いのは宿泊費を節約でき、かつ目的地によっては乗り換えなしで移動ができる夜行バスになります。次に日中の高速バスになります。移動時間においては新幹線が圧倒的に優位です。新幹線は運賃が高いのがデメリットですが、バリ得やこだま指定席切符を利用することで、7,000円台にまで安くすることができます。

移動手段比較早見表